ケーキ屋さんだけが知っている?マル秘裏情報!?

〜ケーキ屋さんの苦労話その3〜
生クリーム
ケーキに欠かせない必須アイテムの一つ『生クリーム』
基本中の基本ですが、それだけにお店にとっても手を抜けない大切な部分です。
泡立てるだけで簡単に思える生クリームですが、実はちょっとした事で簡単に 味が変わってしまう繊細なところがあり、なかなか気を抜けません。特に温度 や泡立てすぎには注意が必要な所です。
その為、厳しいケーキ屋さんではまだまだ未熟な新人には『冷凍庫の中』で 生クリームの泡立てをやらせたりする場合も・・・。
私も別の作業の為に入ったことがありますが、15分もすると感覚が相当鈍く なり、冷凍庫から出た瞬間サウナに入ったかのように身体が熱く浮き上がるような 不思議な感覚になりました。
冷え性の方にはちょっとつらい作業ですね・・・。


〜ケーキ屋さんの幸せ話その1〜
アップルパイ
みなさんは『アップルパイ』好きですか?
実は私、どちらかと言えば苦手な部類に入るケーキでした。
「甘すぎる」「シナモンの香りがキツイ」
この二つが主な理由です。
しばらくは勧められても口にしなかったのですが、妻が大好物である為 ダロワイヨ(全国の有名ケーキ店情報参照)に行った時にお土産で買って 帰った事があります。
その時に食べたアップルパイは、今まで食べてきたものとは別のものを食べている ような感じで、『あ・・・本当はおいしいんだ』と、小さな感動を噛み締めたのを覚えています。
ところが!
それからしばらくしてケーキ屋さんで仕事をしている時・・・
『○○君、お腹空いちゃったからこれ食べるけど・・・食べる?』と店長が言い、 見ると焼きたてのアップルパイが並んでいました。
(・・・ちなみにこういう誘いを断った事はありません(笑)・・・)
もちろん有難く頂戴する事にし、一口パクリ・・・
!?!?!?

☆※○△ ・・・う、んまぁ〜い!? ☆※○△

普段お店に並んでいるアップルパイの数倍・数十倍おいしい!
お店で働いていなければ絶対に食べられない焼き立てのアップルパイがこんなにおいしいとは・・・
このおいしさを知っていた店長はニコニコ顔で『おいしいでしょ』と一言。
こちらの店長、いつも私がおいしそうに食べるのがうれしいとかで、 普段からいろいろご馳走してくれて、その度に私の顔を覗き込んでいました(笑)
何にせよ、ケーキ屋さんで働いて良かったと心から思う瞬間でした。


ケーキ屋さんだけが知っている?マル秘裏情報!?

〜ケーキ屋さんの苦労話その2〜
いちご
可愛らしくてきれいなみんなの人気者と言えば、誰もが思い浮かべる真っ赤なイチゴ。
ケーキ屋さんには『赤物が無くなったら店じまい』と、イチゴなどが使われた 赤いケーキが無くなったら、折角お店に入ってくれたお客様をがっかりさせてしまう からと、店じまいしてしまうケーキ屋さんもあるくらいです。

それほどケーキ屋さんにとっては大事な大事な存在のイチゴですから、大手のお菓子 メーカーも当然目を付けます。おかげでクリスマスの時期には大手メーカーが クリスマスケーキの為にいちごを大量仕入れをする為、街のケーキ屋さんは良いイチゴを 入手するのが大変困難になります。

ここで質問です。
みなさんは、イチゴ1パックいくらなら買いますか?

通常ならば300円〜500円台のイチゴですが、形の良いイチゴを確保する為に ケーキ屋さんはクリスマスの時期に1パック1500円以上出す事も・・・
ケーキ屋さんにとってイチゴは、紛れも無く『食べる宝石』なんです。


〜ケーキ屋さんの苦労話その1〜
バームクーヘン
 年輪模様と真ん中の空洞が可愛らしい人気の焼き菓子『バームクーヘン』

 しっとりとほのかに甘いおいしいバームクーヘンは、作るのは実はとっても大変なのです。 専用の機械で焼き上げるわけですが、一層づつ綺麗に仕上げる為に一定間隔で生地をムラ なくかけてあげなくてはいけません。そう、生地を焼き上げるほどの熱量を放つ機械の正面で ・・・。真夏のその作業は過酷を極め、気を失う人も出るとか出ないとか・・・。

 デパートなどで最近デモンストレーション的に焼き上げ工程を見せてくれるような所は別として、 作業場の奥や別の専用の場所で若手に作らせているような所では、上半身裸でがんばっている 若者もいるようです(笑)

※がんばってくれるケーキ職人の皆様のおかげでおいしいケーキを頂いています

\(^o^)/ありがとう!!


〜クリスマスの裏話その1〜
クリスマスケーキ
 みんなが心待ちにしているクリスマス。家族と、恋人と、過ごす人は色々だけど、やっぱりクリスマスの花はクリスマスケーキ!  年に一度のビッグイベントに有名ケーキ店の高級ケーキを奮発!!という人も多いのでは?

 ・・・ここで、考えてみてください。クリスマスケーキの予約って、1日どのくらいあると思いますか? 小さなケーキ店でも数十〜数百個。大きな店なら数百〜数千個。有名店なら・・・。

 これだけの量をクリスマスに提供するには、実はかなり前からスポンジを焼き冷凍しておくなど、周到な準備が必要になります。 また、完成させた後も全てを冷蔵庫へしまうのは物理的にほぼ不可能ですので、空きスペースに重ねておくしかないのです。 気温が低いので品質的に問題はありませんが、冷凍されたスポンジを使い温度管理の徹底できない環境のケーキは 普段店先に並んでいるケーキと比べると、味の方は数段見劣りするのが実状なのです。
 こういった理由から、クリスマスケーキを選ぶポイントは味よりも見た目・・・かな?スポンジを売りにしている所は 避けたほうが良いかもしれません。

 もしクリスマスに期待して食べたのに『おいしくなかった』と思い当たる節のある方、そのケーキはそのケーキ屋さんの 本来の実力ではないと思いますので、もう一度チャレンジして上げて下さい。今度は本当においしいかも!?

※あくまで私の経験・知識内での話です。しっかりした設備の整っているケーキ屋さんも ありますので、味の違いを見定めて良いお店かどうかの指標にしてみて下さい。






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